
せと刺しゅうワッペン
刺しゅう加工とプリント加工を組み合わせ、両方の加工の良いところ取りをした第3の“せと刺しゅう”という加工方法で製作したワッペン。
“刺しゅうでは表現できない”と言われたデザインでも、せと刺しゅうなら刺しゅうの風合いでワッペンにできます。
せと刺しゅう:実用新案取得(第3189719号) 商標登録(第5743909号)
せと刺しゅうとは刺繍ワッペン
針と糸を使い、刺繍でデザインを再現する加工方法。
刺繍で加工をすることで、立体感と高級感のある仕上がりになる。
耐久性にも優れており、長く使う事ができる。
刺繍糸は約750色~選ぶことができ、DICやパントーン等の色合わせも可能。
よくある使用用途:ユニフォーム、イベント物販、ノベルティ、アパレル等
ネームワッペン
既定の書体(約150種類)を使用したネーム刺繍方法。
刺繍データを簡易に制作できるので、初期コストを抑えることが可能。
漢字の場合は1文字1.2cm以上、英数字の場合は7mm以上が推奨サイズ。
体操服のネームや、作業着のネーム刺繍を行う際に活用されている。
よくある使用用途:体操服ネーム刺繍、役職ワッペン、階級章、お子様向けネームサービス等
ゼッケンワッペン
数字を形取ったアップリケワッペン。
野球選手のユニフォーム等に採用されている加工方法。
刺繍は縫う回数が原価となり、縫えば縫うほど製造コストが上がる。
なので、縫う代わりに生地を縫い付けることで、大きくゼッケンを刺繍しても製造原価を抑えることができる。
また、チーム名などの共通の文字をアップリケ加工で作ることも可能。
よくある使用用途:野球ユニフォーム、アパレル等(ユニフォーム関係が多い)
昇華ワッペン
デザイン部分を昇華転写でプリントする加工方法。
刺繍では再現できない、糸より細い線の表現やグラデーション等を再現する際におススメ。
ワッペンの形状が同じであれば、昇華プリントの部分は自由に差し替え可能(実寸aiデータが必要)
外周のフチは刺繍をしており、生地がほつれる心配もない。
よくある使用用途:ユニフォーム、イベント物販、ノベルティ、アパレル等(安価にデザイン展開を希望される場合、提案を行う)
ミニマムワッペン
刺繍と昇華転写プリントを組み合わせた「せと刺繍」とレーザーカットを組み合わせた加工方法。
3cmのサイズ感でもデザインを再現しており、精度の高さが感じられる。
マジックテープを裏面に取り付け、自由にレイアウトできるタペストリーとしても使用可能。
よくある使用用途:イベント物販、ノベルティ、アパレル等
アップリケ加工ワッペン
アップリケ加工とは、生地の上に別の生地や素材を縫い付ける加工技術のこと。
アップリケ加工を行うことで、異素材を組合せることができるので、表現の幅が大きく広がる。
また、縫う回数を大きく減らすことも可能なので、大きなデザインを加工する場合におススメ。
合皮やプリントした生地を縫い付けることで、刺繍だけでは再現できないデザインを表現することが可能。
よくある使用用途:アパレル、イベント物販等(主にはアパレルが多い)
スパンコール加工ワッペン
スパンコールは刺繍機を活用して1枚ずつ縫い付けていく加工方法。
スパンコールは3mm、5mmの大きさが標準仕様。
きらびやかな見た目となり、スパンコールのカラー展開も15色~対応可能。
また、スパンコールの留め方を2点留め、3点留め、4点留め、吊るし等の縫い方によっても表情が変わる。
スパンコールに昇華転写を行う技法では、写真やグラデーションなどの細かいデザインもスパンコールで再現できる。
よくある使用用途:アパレル、イベント物販等(衣装としての採用が多い)
ラインストーン加工ワッペン
ラインストーンを使用した高級感のある加工方法。
刺繍の雰囲気とは違うラインストーンを併用して加工することで、高級感をさらにあげることができる。
ラインストーンは定番色12色~、2mm、3mmから選ぶことができる。
1つのデザインに対して少量のラインストーンを加工する場合は、1個ずつ高周波を活用し手付けを行う。
ラインストーンのみでデザインを表現する場合は、国内に数台しかない、ラインストーンのシート組み機を活用し、量産に対応する。
よくある使用用途:アパレル、イベント物販等(衣装としての採用が多い)
3D刺繍ワッペン
刺繍をする際にウレタンフォームの上から刺繍し、最後にウレタンを剥がすことで立体的な仕上がりになる加工方法。
3D刺繍と昇華転写を組み合わせると、立体的で刺繍だけでは再現できないデザインにも対応可能。
ただし、刺繍と生地の間にウレタンの厚み分、隙間が出るので、若干色がのらない部分が出てくる。
3D刺繍は中のウレタンが硬化するので、下地が柔らかいとウレタンが飛び出てくる場合があるので、キャップやワッペン等の固いものを推奨している。
よくある使用用途:ユニフォーム、アパレル、イベント物販等(主にスポーツ向けが多い)
レーザーカット加工(フチ処理)
ワッペンの周囲をレーザーカットで仕上げることで、より安価な製造コストで精密な形状ワッペンの制作が可能。
生産性も高く、量産向きの加工方法。生地をレーザーカットで焼きながら裁断しているので、
使用頻度の少ない用途であれば生地のほつれも気にしなくて良い。
ただし、フチをかがっていないので、Tシャツやタオルなどのよく洗濯をする商品等の場合は、生地がほつれやすいので注意が必要。
ヒートカット加工(フチ処理)
ワッペンの周囲を刺繍で輪郭どりしている加工方法。最もポピュラーなフチ処理の方法。
輪郭を刺繍で行っているので、生地のほつれの心配がない。
また、外周を刺繍しているので、高級感を出すことができ、昇華転写プリントと組み合わせても安価に見えにくい。
ヒートカット加工は半田ごてのような設備を使用し、1枚1枚仕上げている。
フチ無し加工(フチ処理)
刺繍の外周を処理しない加工方法。
ワッペンのフチに何も処理をしないことで、縫い付け等の二次工程がある際に、縫い付けやすい状態にする。
レーザーカットで裁断する場合もあるが、素材によっては抜き型を使ってポンスで1枚1枚抜く場合がある。
なお、ほつれを最小限にとどめる為、外周の内側2mm程度の部分に内フチを付ける事をおススメ。
オーバーロック加工(フチ処理)
オーバーロック加工は刺繍機でワッペンのフチを付ける方法とは異なり生地に刺繍をした後に、
レーザーカットもしくは抜き型で裁断し、それをオーバーロックミシンを通して、1枚1枚製造を行っていく方法。
特徴としては、フチが刺繍よりも盛り上がることで、より重厚感と高級感のある仕上がりになる。
ただし、現在では加工できる職人が減少傾向にあり、生産性の観点からもヒートカットをおススメしている。